「君」で5のお題







1,君の手



僕達が手を繋ぐということはほとんど無い

正確には……繋げないと言った方が正しいのでございますが


繋ぐとくっつく体

繋ぐと離れる君と僕


これは神様が僕達にくれた条件


君の暖かい手を感じられることはもう決して無いけれど

君のかじかんだ手を暖めてあげることも出来ないけれど

君と居れることに比べたら……些細な事かもしれませんね……

大好きな君の隣りにいる

何よりの


幸せ



2,君の瞳



同じ緑色なのに、俺達の瞳は随分対照的だと思う

つーの澄んだ緑の瞳は、すごく綺麗で


変なの


元は……アイツの体は俺の一部なのに

同じ緑の彩なのに違う

アイツを表わすような瞳

元は俺と同じパーツだけど

今ではお前を象徴する緑は


お前の、一部で


そう考えると

嬉しさが溢れてきそう

好き、なんだろうな、きっと

お前のだから、好きなんだ

緑の彩を持つ

お前の、瞳



3,君の声



「ツウェル」


君が僕をフルネームで呼ぶ時は必ず


何か、有ったときだ


その内容は様々だけれど

ほとんどの確率で、君にとっては悪いことばかり


「……何で、ございますか?」


ああ、そんな顔しないで下さい

そんな声を出さないで下さい

僕が好きなのは、何時も元気いっぱいで明るい君の声

だから、悩み事なら何でも聞いてあげる

だから聞かせてよ

君の声で



4,君の髪



金色の、少し癖のある細いそれは

錦糸と呼ぶのに相応しいのだと思う

時々、俺も触れるけれど本当に綺麗だと思う

サラサラの金色の髪

緑の澄んだ瞳

甘いマスクと丁寧な言葉使い


正に、王子様


これで女の子にモテないはずがない

………正直、俺はアイツの髪が嫌いだ

ううん、アイツの外見全てが嫌いだ

だって、みんな初めはアイツの外見に惹かれる

それから、アイツの内面を知ってますます好きになる

要するに、ムカツくんだ

所詮、初めはアイツの外見に惹かれたくせに

アイツの、綺麗な髪や顔に惹かれた癖に

俺なら、喩えアイツが不細工だとしても

喩え、あの綺麗な髪が無くて丸坊主だったとしても

俺は愛し続ける自信、有るぜ?

………まあ、坊主のつーなんて、想像付かないんだけど

結局、俺はアイツの外見も含めて、アイツの全てに惚れてしまったのだから

だから、要するに、だ

恥ずいから、絶対アイツには教えてやらないけれど


ただの


………俺の焼餅だって、話

………絶対教えてやらねえけどな!!?///



5,君の心



いつも、君の心が

いつも、お前の心が


私に

俺に


向いていればいいと思う


だって、君は誰にでも受け入れられるから

だって、お前は誰にでも微笑みかけるから


君を、独占したくなるんです

お前が、俺にだけ微笑みかければいいと思ってしまう


醜い感情をぶつけたら


君は僕を

お前は俺を


………軽蔑、するのだろうか………?


君を、心から愛している故の

お前が、大好きだからこその


不安


今日こそ、切り出してみようかな…?

今日こそ、つーに言ってみるべきなのだろうか…?


不安は、あるけど


きっと……よし君なら

きっと……つーなら


答えてくれる

受け止めてくれる


だって、つねにそう


思うのは


君の

お前の


心なのだから



06,05/15

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